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東京都島嶼町村一部事務組合

よくある質問と回答

Q1 なぜ、島嶼地域に処分場が必要になったのですか?
A1 平成11年に国から、発生する汚水(雨が埋め立てたごみに触れることで発生する汚れた水)の処理ができない最終処分場には、汚水の処理が必要な焼却灰を埋めてはいけませんという指導がありました。これを受けて島嶼地域では遮水シートと汚水を処理する施設を持った、管理型処分場の建設が始まりました。なお、詳細はこちらをご覧ください。>> 処分場建設までの経緯
 
 
Q2 なぜ、大島と八丈島だけに処分場を作ったのですか?   
A2 伊豆諸島は大小さまざまな島からなり、地形的条件や自然公園法などの各種規制から全ての町村で独自に最終処分場を設置することは困難であることから、伊豆諸島8町村が共同で施設整備を行うこととなりました。当初計画では、大島、三宅島及び八丈島に処分場を建設する計画を作りましたが、まず、大島と八丈に処分場を作り、三宅島については雄山の火山噴火による災害復旧の進捗を見ながら検討をすることとしたためです。  
 
 
Q3 なぜ、今の場所に決めたのですか?
A3 用地の選定については、自然公園法、森林法、農業振興地域の整備に関する法律及び文化財保護法等による規制や沢、谷の形状、公道との距離等の地形条件から調査検討を行い、まず、大島は22か所、八丈島は21か所を候補地として選定しました。さらに、利水状況、人家など周辺環境、経済性などの観点から比較検討を行い、最終的に大島は差木地地区、八丈島は末吉地域の旧水海山集落周辺を最適候補地として選定しました。
  
 
Q4 なぜ、この大きさになったのですか?
A4 計画を作った当時、ごみの資源化、減量化を図ることを前提に、将来の焼却灰の発生量から施設規模は15年間の累計で覆土を含め約149,000㎥と算出しました。その結果、大島、三宅島及び八丈島の1施設あたりの施設規模が49,500㎥となりました。
     
 
Q5 遮水シートは、どんな構造をしていますか?   
A5 遮水シートは、次のような5層構造をしており、熱で接合しながら処分場全体に敷設しました。 

上部 5層目 厚さ10mm 遮光性保護マット
(太陽の紫外線からゴムシートを保護)
(緑)
4層目 厚さ1.5mm ゴム製遮水シート (黒)
3層目 厚さ10mm 不織布性保護マット (白)
2層目 厚さ1.5mm ゴム製遮水シート (黒)
下部 1層目 厚さ10mm 不織布性保護マット (白)
大島処分場シート敷設 八丈処分場シート敷設 シート接合 シート検査


Q6  処分場では、どんなごみが埋め立て処分されているのですか?

A6  大島処分場及び八丈処分場とも焼却灰と不燃ごみです。 焼却灰とは島嶼地域の清掃工場(クリーンセンター)でごみを燃やした後に残る燃え殻等です。また、不燃ごみとは、例えば、汚泥再生処理センターの沈砂槽で使用された汚れた砂などで、町村の清掃工場では処理出来ないものです。
  
 
Q7  処分場の周辺の水は汚れないのですか?   
A7  処分場では、雨がごみに触れることで汚水が発生します。この汚水は、遮水シートにより外部に漏れることなく集められ、汚水を処理する施設で処理された後、きれいになって河川に放流されるので、周辺の水は汚れません。

埋立地における集水図 汚水処理図

 
 
Q8  処分場のシートに穴は開かないの?
A8  遮水シートはゴム製のため、鋭利なものが刺さった場合には穴が開いてしまします。そのため、鋭利なものが処分場へ持ち込まれないように、持ち込まれたごみの内容を検査しています。また、遮水シートの上に厚さ50㎝の土をのせシートを保護するとともに、万一、鋭利なものが埋め立てられても遮水シートに届かないように、シートの側には飛灰(灰の粒が細かくかつ灰以外一切含まれていない灰)を袋のまま置き、その内側(シートと反対側)にその他のものを埋めるなどの工夫をして、シートに穴が開かないようにしています。

埋め立て方法 シート側に袋を置いている様子

  
Q9  処分場で使用しているシートの耐久性は何年位ですか?
A9  あるメーカーの試験結果では、同じゴム製のもので56年と61年と言う数字があります。また、「最終処分場遮水システムハンドブック」には「直接、紫外線に暴露された場合でも強度や伸びが当初材料の80%以下に低下するまでに必要な期間は、概ね50年以上を確保している。」と記載されています。これらを踏まえ、50年程度と考えています。なお、八丈処分場で独自に遮水シートの耐久性試験を行っており、耐久性を議論する上で、貴重な資料になると考えています。
  
 
Q10  処分場はあと何年ぐらいごみの埋立ができるのですか?   
A10  当初、大島15年、八丈17年で計画していましたが、埋め立てるごみを主に焼却灰としたことから、埋立期間を計画より長くすることができると考えています。 
 
 
Q11  処分場から汚水は漏れていないのですか?
A11  処分場での水質測定結果から、汚水が漏れている形跡は見あたりません。 また、平成25年度に大島処分場及び八丈処分場で実施した、漏水検知技術が有効に機能するか検証するため行った、遮水シートの検査では、大島処分場及び八丈処分場ともに遮水シートに穴や亀裂等の異常は認められませんでした。 以上より、汚水が漏れていることはありません。

大島処分場検査風景 八丈処分場検査風景